19 / 蔡旻佑

蔡旻佑 / 19あろう事か、すっかりはまってしまったというか、あまりの聴きやすさにここのところやたらめったらかけっぱなしてることが多くなってしまったこのアルバム。自分でもかなり意外な展開で、まさか最初、どんなんだろな〜なんか鳴り物入りでデビューしてるみたいだけど…と買わずに様子見てたのがうそのよう…。即座に買うべき1枚であったと今は思う。

現在19歳の音大生という蔡旻佑 (Evan Yo)。yesasia.comの解説を引用させていただくと、

周杰倫(ジェイ・チョウ)の恩師である呉宗憲(ジャッキー・ウー) がその才能に驚いたという19歳の新人、蔡旻佑(イヴァン・ヨー・ツァイ)のファースト・アルバム !

14歳のときに歌唱コンテストに出場したイヴァンは、ジャッキー・ウーに見出され、秘密裏に指導を受けることになった。5年間の訓練を重ねた後、満を持してこのアルバムをリリース!レコード会社はイヴァンのデビューのために100万台湾ドルを使い、台北の繁華街の広告塔を手配したという。多くの人々の期待が集まっている新人歌手だ。

ピアノやバイオリン、そして作詞・作曲もこなすという彼。「ジェイ・チョウより性格がよくて、ピアノもうまい」とジャッキー・ウーは語っている。このアルバムの収録12曲は全てイヴァン自身の作曲によるもので、作詞も数曲手がけている。オンエアトラック「城外」は、スピルバーグ作品「太陽の帝国」にインスパイアされ、世界の平和を願って書いた曲だという。
これからの活躍に期待できる、目が離せないアーティストだ。

とういことで、そりゃもうレコード会社の力の入れ具合も半端じゃないのでしょう。実は、オフィシャルサイト見て、う〜んこういう系なのか?(ヒップホップな曲が流れて来たので…)どうしようかな〜と思って様子みていて、しばらくしてからyesasia.comで検索してもひっかからない…おかしい、前あったのに…と思ったら、廃盤、在庫無しでひっかからなかったんですね…。ひゃ〜。売れてるんだろうなぁと思って、とりあえず国内のレコード屋さんで入手しました。ファーストプレスは廃盤のようですね。セカンドプレスはおまけも一杯、ヴィデオクリップの入ったDVDにポスターに、折りたたみ式の写真集みたいのんはついてるわ…と一体これってどういうん…と台湾音楽初心者のわたしは思う…。やっぱり「音楽家」でもアイドル扱いなのね…。まぁ、若いし、仕方ないのかな。でもこの人の音楽の才能とかセンスは十二分にあると思います。メジャーフィールドで長く活躍を続けられるでしょうね。

それはさておき、このアルバム、はっきり言って、凄く良く出来てると思う。曲は全て蔡旻佑が作曲。年齢からもわかるように、今時の青年という感じで、ヒップホップな曲で幕を開ける。これがかっこいいのですっかりそこからもうはまりかけてたかもしれない…。それだけではなく、色んな曲が入っていて、それがまたどの曲もいいんだ、これが…。へぇぇぇ、凄いじゃん…と素直に思ったのだった。サウンドプロダクションもとても好みで、聴きやすいし、低音がいい具合に効いてるし、心地よく聴ける訳です。良く出来てる…。素直に楽しめるアルバムであることは間違いない。

まず最初、「Intro」で幕を開ける。46秒の短いアルバムのオープニングナンバー。ヒップホップなにぎやかなナンバー。そして続いて「夢不落帝國」これもヒップホップなナンバー。これがカッコいい。ラップもいい。そして途中からの展開のとこでまたくるんだな〜これが。一度聴くと病みつきに。「Can You Hear Me」はおぉ!っと思った曲。ハードポップな感じで、まさにアメリカのヒットチャートなんかに入ってても全然おかしくないようなメロディにサウンド。やられた〜。こういうあたりの感覚はやっぱり今の若者そのものなんだろうなと思う。「城外」。代表曲と言ってもいいのかな。ゆったりとしたメロディ、でもだんだん盛上がってゆくあたりとか、出来過ぎ…!なんて思ったりするくらい。アレンジもいいなぁ。この曲はビデオクリップもナイス。「超人不在家」。これもヒップホップ調かな。早口っぽくなる唄メロが耳に残る。サビのとこもすぐに覚えてしまう。こういった曲がさらっと出てくるあたりうなってしまうわけで…。「我可以」はバラードナンバー。どっかで聴いたような…とも思うけど、きっちりお約束、バラードらしいバラード。「旋轉門」は少しばかりゆったりとした大人っぽい曲。この曲もアレンジも良くて、ぼ〜っと聴いてるにはほんとにいい感じ。「簡單」はR&B風で、こんな曲もやるんだ…と思わせられる。10代の若者が作ったなんて…と思うような。どこかの何かの真似っこじゃない?なんて部分もあるけど、でもそれでもいい曲だと思う。「熱氣球」もバラード。サビのとこがもう、狙ったようにきます…。わかっててもいいなぁと思ってしまうあたり。唄メロがいいんだよね、ほんと。「翻不完的夏天」。これもナイスナンバー。う〜ん、出だしはどこかで聴いたようなアレンジだし、ところどころどこかで聴いたような…と思ったものの、のびのびとしたメロディはやっぱり耳に心地良いよね。考えずに楽しむべし。「我想要說」もバラード。もうわかりきった展開なんだけど、いい曲なんだなぁ、やっぱり。「8 Bit」、最後の曲。ここでまたデジタルなヒップホップなナンバーが来る。少しアジアンテイストもあって、アレンジも面白いし、曲自体とても面白い。最後にこんな曲で終わるとは意外だった!

ざっと書いてみたけれど、この人、声がいいとか唄がうまい…とは今の時点では言えないんだけど、でも本当にのびのびと音楽やってるなぁという気がするし、ずっと唄ってればもっとうまくなるはずだし、なにより曲が書ける!ソングライターとして、シンガーとして、さらには様々な楽器をこなすマルチプレーヤーとして今後も注目していかなきゃなと思う。

私もこのアルバム気に入ってます。

「我可以」日本語で歌える感じにしてみました:

手紙を出した
近づけない
二人の距離

君は今誰の
歌を聴いてる
教えてほしい

やさしい雨は
まるで君の涙
幸せは遠く
君のため僕がいる

君と星を見に行く
言葉はいらない
君といたいんだ
もう手放したくはないよ
この美しい景色をずっと

……日本語にすると今イチですねえ。

ついでに「我想要説」も:

あなたの右の手には
愛がそのままに
左手 ダイヤルしても
あの歌はもう流れない

過ぎ去った愛 弱かった僕は
何て言えばいいのだろう

あなたに伝えたいよ
独りでどうすれば いいのか
あの時強がっていた僕の笑顔
さよならなど したくないよ

寒さにふるえる夜
あなたのぬくもり
いつものあの交差点
待つ人はもう僕じゃない

「城外」

君の 心は要塞
兵隊が守る
こんな平和なんて
疲れないのかい

城外 僕は負けそうだ
君には見えるかい
僕の流す涙
何か感じるかい

僕の 傷はもう全快
攻撃再開
絶対 撤退などしない
寂しくたって

城外 包囲されたって
目を閉じはしない
戦火の中 忘れた
君は誰だい

「翻不完的夏天」

夏の 青い空に
君の白いT-shirt
二人 笑い合って
野原の道ゆくよ

木陰 花を摘んで
君に差し出したら
火照る 君の頬に
笑顔が溶けるよ

甘酸っぱいフルーツ
誰もがとりこになる
好きと言う前に
君に先こされたよ

本のページめくるような
僕らの夏休み
ふざけあったあの季節
透き通ったシーン
好きになっていた

本のページめくるような
僕らの夏休み
ふざけあったあの季節
いつもの川べり
風が吹いてさよなら
好きになっていた

…とりあえず、以上とくに気に入った4曲デス。