LIVE

notes / review of live shows.

黃貫中が日本にやってきてしまった…というか、来日するとenokky★さんのコメントで知ったときは愕然としました…まさか〜そんな〜なんでいきなり〜!?うろたえました…。はっきりゆってすごい動揺しちゃいました…。その後、香港のkanaさんからチケット情報なども教えていただき、これはもう何をぶっとばしてでも見に行かねば…!と。とにかくライブをみたかった。ばかみたいに聴きたおしまくってる曲を実際に演奏しているところを見たかった…。会社に休みます…ってのもいいずらくて(苦笑)ぎりぎり直前に休みますと。おまけになんかもう忙しすぎて、全ての手配はほんとにぎりぎりで…とりあえず飛行機と宿泊先を確保しただけ…で出かけました。

19/10/07 @東京 代官山 UNIT / TAM showcase Live

この日はショーケースということで、モンゴル、台湾そして香港から阿Paulという4組が出演。開始時間も遅れるわ、ひたすら待つ〜という感じで。

一組目はモンゴルの民族音楽とロックを融合させた音楽をやっているHAYAというバンド。馬頭琴奏者が2人、ギタリストにドラム、ゲストのパーカッションそして歌姫というメンバー。ひとりのメンバーが他の楽器を弾いたりもしていました。個人的には面白かったです。しかしながらロックとの融合が微妙…なあたりも、というのはその展開はあんまりにもベタだろう…という部分もあったのですが、そういった部分も含めてツボにはまる人も結構いるのではないかと思わせられました。なんだろう、彼らの民族音楽の持つ空間的な広がりと、ロックの力強さをどちらも取り入れたいという意欲、そして演奏力の高さには驚きました。

2組目は急遽出演ということになったマラルジンゴというモンゴルのR&Bシンガー。曲自体はままよくあるよね…というものですが、何しろその声量とはずすことのない音程とパワフルさには圧倒されました。個人的にはかなり気に入っちゃいました。まだまだこれからという面もいなめなかったのですが(唄っているときのアクションとかね…もっとかっこよくなると思うのだわ…)、こんだけ唄える人って日本でもそんないないぞ…というもともと持っているのであろう才能は感じました。いい曲作る人と出会って、もっと幅を広げて欲しいとも。こんだけ唄えるんだから。

3組目。チェックもせずにでかけた彼、王宏恩(ワン・ホンエイ)。すごく良かったよ〜!楽しい〜〜〜!なんと言うか、心底素直に楽しませてもらいました。音楽的にはなんだろ、アメリカのシンガーソングライターみたいな、フォークロックシンガーみたいな感じで、曲は親しみやすく、そこに彼の非常にうまい全ての観客を巻き込んじゃう語りとあおりで会場をどんどんのせてゆく。みんなで拍手したり、唄ったり。それが、なんか彼のほんっとににくめないキャラクターのせいか、自然に巻き込まれちゃうんですよね〜。それがまた楽しい(笑。非常に新鮮で、この人見れてよかった!と思いました。熱心なファンの方もいるようで、彼の民族の言葉まで話せちゃうくらいのみなさんがこれまた一緒に盛り上がっておりました。でもほんっと楽しかった。素直に。こんな人いるんだ〜って。片言(ても結構上手なのですが)のちょとあやしい日本語と英語がこれまたなんかキュートで。憎めないキャラってのはこの人のことを言う。曲もすんなり楽しめるものばかりで、はたまた思い入れのあるという静かな曲も染みました。この曲については入場するときに配られた彼のプロフィール(サイン付き!なんて細かな配慮でしょう…!)にも日本語訳がのせられていました。本当に大切な曲なのでしょうね。そんな素直で明るく元気いっぱい!な、そしてここでみんなの前で唄ってるのが本当に楽しいんだという素直な表現に自分も巻き込まれて思い切り楽しませてもらいました。ありがとう。この人のライブはまた見たい、見たいってより参加したいと思いました。そう、参加するってのが正しいのではないのかな。

そして最後に阿Paul。

生で見る彼はほんっとかっこ良かった。神々しいくらいだったのだ、うん。最初からMCを英語で通していたので自分的には非常にありがたかったです…英語しかわからんので…。そして、最初に彼が話したのは、15年ぶりの日本にやって来て、そのへんを歩いているうちに、いろいろなことを思い出した…と。泣けそうになりました。あまりにも長い時間だね、戻って来れて嬉しいということも言っていたと思う。この人の演奏する姿どんだけ見たかったことか…。こっちも胸いっぱい。そして演奏スタート。「季節」。最新の北京語アルバムから。あぁぁぁ…生だよ〜みたいな…すみません、いやもう夢のようで、ほんとに。そうして続いていったのだけど、途中でギターの音でなくなってしまうアンプのトラブル発生…。曲が終わったあと調整してたけどなかなか直らない。おいおい…。「時々ね」と言ってみたら、「時々だって?んなことねーよ、めったにないっ」と言い返されました…。だよね〜香港のでっかい会場で演奏する人だもの、そういった面は非常に注意払ってセッティングしていると思うもの。自分のライブ体験の中でもなげ〜な〜というアンプ調整、やれやれ…。「今回はギターなしでやりたくないんだ」ということも言っていて、とにかくアンプを直そうと、直るのを待ってました。しかしそれがなんとか直ったあとはもうぶっ飛ばしてくれました!いやもう、何回聴いたかわからん曲を目の前で演奏してるってのが嬉しくて嬉しくて。「阿博二世」に入る前、「「阿博」っていうキャラクターを作っててね…」と話していたら,観客から「just like him! 」との声、そう、スーツ姿のお兄さん。「そうそう、じゃ君のために演奏するよ」なんて言って曲が始まる。oo7のテーマにBlack Sabbathのリフを交えて曲につないでくとか…つぼはまりまくりだし〜〜〜。(Sabbathのリフ入れてたのわかってたの?と話をしていたときに言われた…丸わかりだわい…てか、ベタすぎです…)いやも〜、あとはひたすら楽しませてもらうだけだった。Paulの場合、ライブでもアドリブってのは少ない方だと思うんですよね…CDで聴くギターソロ鼻歌してたらそのまま…という感じなので、もっと好きに弾きまくっていいよ〜なんてことも思うんだけど、いやも、でもライブの醍醐味ってのはやっぱり体験しなくちゃなのだなとこの日も思わされた。ライブもまぢかっこいいっ!凄い!あのパワーは他を圧倒してる。ステージに立って演奏してるのが楽しい、ほんとに嬉しいというのがびしびし出てるんですよね。見ている方も背筋ピンと延ばして向き合っちゃうようなそんな緊張感もあり、この人の凄さというのを思い知らされました。そんな阿Paul初体験な夜でした。ひたすら胸いっぱい…。

はっきりゆって順番覚えてないんですけど…演奏された曲は合っていると思う。一度、こうだったよねと他のファンの方にも見てもらって教えていただいたのだけど、その紙なくしちゃった…あぁぁぁ。

季節
踩界
深紫色高爭鞋

無得比
阿博二世
駛乜死

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ところが…その19日のライブのあのアンプトラブルなどもあってすんごい気に入らんって、納得出来ないって、絶対もう1回ライブしたいと、どこでもいいからライブ入れてくれと阿Paulが強く希望したそうで、ななんともう1回ライブが決定してしまいました…。今回1度だけのライブ、そんでもいいからと上京したわけですが、もう1回見れるんならもう見るしかない!というので飛行機キャンセル&変更、ホテルの1日延長…と…うが〜〜〜田舎者の身にもなってくれ〜と思いつつ、見てやる…と。にしてもびびり〜なもので、仕事無理無理もう1日休むのは気が引ける…人いないしな〜と思いつつ…ま〜い〜や、休むのだ…と即座に決心。いやも、こうなりゃ見るしかないです…。

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21/10/07 @東京 新宿 Marble

という訳で、新宿のMarbleという地下の本当にちいさい、自分も昔よく行ってたたようなインディーパンクバンドが演奏するにはうってつけといった感じのライブハウスで阿Paulが演奏することに。どうしてこうなったかというのは主催バンドのThe Zippersさんがライブ途中にえんえんと語っておられましたが、そのボーカルの方曰く、「このライブはまぢ大事なライブだと思ってたのだ。10回続きでやってるこのライブシリーズは自分らの10周年の集大成で、今日のこのライブも仲の良いバンドと思い切りやろうという勢いだったところに、ど〜してもライブやりたいという依頼が舞い込み、実際あんま突然でびっくりしたし、自分らにとっても大事なライブの日だったのだが、ここで断ったら男がすたるっ!と思ったからOKした」そうです。ありがとうThe Zippersさん…!彼らにしたら全く未知の全く知らないわけのわからない香港のバンドって…とびっくりしたことと思います。男あげたと思います。はい。

自分が見たのはThe Silensという京都のバンドからでした。このバンド良かったんだわ〜!ボーカルのお兄ちゃんの人柄というかMCが何とも言えずおもろかしく、それも京都のバンドなのに思い切り標準語…でもってとても青臭いことを語るのですが、憎めない。おまけにその語りの勢いったら…!そして曲はブルーハーツ直系、歌詞もそういう感じなのだけど、曲にのせられた歌詞は、単純だけど染みるようなものもたくさんで凄く良かった。楽しませてもらいました。ありがとう。自分がおなじようなバンドやってライブやってた頃思い出しちゃった…。CDかって帰ればよかったんだけど…買いそびれ。ちゃんと聴いてみたいな。1曲とても気に入った曲とかあって…。このバンド、おすすめです。

そして阿Paul登場。う〜、こんな小さいとこでかぶりつきで見れちゃっていいのかっ…!という感じでいやも〜ありえないよね…普通なら…と思いつつ、楽しまねばな勢いで。始まる前、いきなりギター抱えて出て来て、横の方で、ちょこんと立ってセッティング終わるのまってるあたり妙にかわいいのはなんでだ…。それもなんか嬉しそう〜な顔してて、やっぱ無理無理ライブ決めたのはプロとしての意地なのか、そうなのだろうけど、ライブ出来るの嬉しい!みたいなそんな感じが出てました。ライブハウスの人たちもね、なんかほんといい感じで(ぴりぴりしまくってたUNITとは大違いっ!)セッティング終わったら、にこにこしながらPaulたちに指でOKサインを出してました。そういうところもね、ライブの雰囲気とか影響あるんだよって…。やっぱりなんだろう、音楽を、それから音楽やってる人たちをサポートしてる場所だよね…と変なとこでしみじみ。まぁ…大きいところに比べたら、ほとんどアンプ直繋ぎでごちゃごちゃした繋ぎ方もしてないからトラブルも少ないというのは有るだろうけれど。それはともかく、ライブの雰囲気というのはUNITのときより盛り上がってる雰囲気は確かにありました。Paulのファンが大勢駆けつけたようだったし、広東語で話しかけてる人もいたし。そんなこんなでライブスタート。小さいとこで見るともちろんより迫力はあり。でかい会場も似合うのだろうけど、こういうとこも似合うんだな〜と…。

セットリストによれば、

踩界
駛乜死
深紫色高爭鞋
阿博二世

でも途中、無得比をやりました。

まずは「踩界」。ド迫力。静かなパートでのPaulの声の響きと色っぽさは爆裂してました…うぅ、凄い。この声ってほんと他の人にないもの持ってるなと思うんだけど、いや〜も〜UNITんときよりずっとしびれた。この日も記憶がさだかでないあたり…なんですが、「無得比」は一番前にいた方が今日が誕生日ということで、その方にこの曲を捧げてました。「ラブソングってのは自分にとってはストレンジなんだけど…」なんていうMCが入ってました。あとはもう記憶なし〜(爆。ひたすら音聴いて、じ〜っと見つめてのりまくって…頭の中には有るんだけど書き出せないというか。なんか意味のないレポートになってすみません…。ひたすらかっこえ〜ひたすらすげ〜って思ってみ見てただけだもんで…冷静に見てはなかったです。はい。

何はともあれ、喜々として演奏してる彼らを見ることが出来てよかったです。ベースのJimmyちゃん(なぜかちゃん付けしたくなる、香港MBX(自転車のモトクロス)のNo.1選手…だそう)、Paulの弟さんに地味だけどがっつり!バンドを支えていたドラムの人となかなかのメンバーでしたし。

今回は曲の数も少なくて、やっぱりなんというかフラストレーションはありますけど、いや、今回はとにかく見れただけでよしとしようと。来日してくれただけでも本当に涙…。まっさか今年中に見れるとは思ってもいなかったし…は〜未だに胸いっぱいです。

本当にいいライブする人だし、願わくば、日本盤のリリースやそして今度はちゃんとした再来日を願います。

@ Shinsaibashi Club Quattro

どちらも今までに見たことが無く、とても楽しみにしていた。Borisはアルバムを本当に楽しんで聞かせてもらっていたのでぜひともライブが見てみたかった。そしてSUNN O)))はもちろん音は聞いて知っているし興味津々だったけれど、ライブが一体どんなものであるか予備知識は全くなかった。白紙の状態で観に行ったのだ。思えば、こんな凄いカップリングのライブが見れることなんてそうそうあることではない。この二つのバンドは昨年一緒に作ったアルバムを発表し、それが見事にその二つのバンドが合体した!としかいいようのない彼らにしか出来ないもので、日本でこの二つのバンドがライブをやると聞いたら行かねばなるまい…と即座に決心していた。このツアーの話を聞いたのは昨年10月にノルウェイに行ったときのことで、今回ツアーに参加していたTos本人に聞いたのであった。びっくりしたものだった…。なにしろそのときまだその「Alter」というアルバムはリリースされていなかったし、なぜTosがその日本ツアーに来るとか言ってるのかすら自分には理解出来ていなかったのだ…。そしてそのツアーの発表になるまでが…長かった。なにはともあれ、チケットも確保、あとはライブを待つだけであった。

まずはBorisが登場。 インストゥルメンタルナンバーから始まる。そのヘヴィでエクスペリメンタルながら非常に心地よくも感じられる彼らならではの音空間の広がり。引き込まれる。ギターとベースの合体したダブルギターを操るベーシストAtsuo、彼のギターから流れてくるフレーズにもうひとりのギタリスト、wataが自在に音を重ねてゆく。そしてサウンドは混然一体となって広がってゆくのだ。CDで聞いているだけよりもちろん、視覚的に演奏を見ながらその音を体験しているのだから、その自分の中での驚きや空気感というものは大きかった。そしてドラマーのTskeshiが加わる。このあまりにもパワフルなドラマーはこのバンド自体をぐいぐいと引っ張ってゆく。彼の力(様々な意味に置いて)は尋常ではない。CD聞いてても凄いな…と思っていたけれど、実際はそれどころではないものが確実にあった。インストゥルメンタルナンバーの後、彼らならではのヘヴィでキレのよいドライヴィングロックチューンが繰り出される!たまらんな〜も〜と正直思う、それはやってくれるよ!という意味であり、実際にあの曲が体験出来てるという嬉しさと。彼らのそういった曲は本当にかっこよすぎるくらいで、実際に演奏されているのをみてもただただ、すげぇや…と思うばかりだった。もちろん、ここぞとばかりに楽しませてもらった。再びインスト主体の曲へ入り、彼らの彼らならではの空間が広がる。このたったの3人から繰り出されているとは思えないほど濃密でかつ緻密でもあり、ダイナミックでもあるサウンド、あるいは「音楽」というものは、生きてるんだなと…つくづく思った。この日のライブが彼らにとってはどのくらいのものだたのかは自分には分からない。おそらく、もっともっととんでもないライブをやってきているのだろうと思ってる。けれど、Boris初体験の自分にとってはそれでもやっぱりこのバンドは凄いなと、見れて良かったとそれはいつわりなく思った。

Borisがステージを去り、セットチェンジが行なわれる。普段のクアトロでは考えられないステージのセッティング。後ろにずらっとアンプの壁があり、ステージの前の方にはぐるりと半円を描くようにモニターが置かれている…向かって右に様々なイクイップメントを置いた台が置かれ、左にはムーグのシーケンサー。一体何が起こるのやら…。

そしてセレモニー(儀式)は始まった。

スモークがもくもくとたかれ、そびえるアンプの上からライトが照らされる。要するに…シルエットしか見えないのである。そんな状態ですっぽりと頭巾をかぶった人物が登場。最初は様々なイクイップメントを操る人物とボーカリストの二人だったかな…そうしてセレモニーは幕を開けた。

まさしく宗教音楽と言って良いであろう、そういうフレーズの唄を彼は唄う。尋常ではないサウンドにのせて。それは不可思議でもあり、美しくもあり、異様でもあり、今までに見たことの無い、それですら体験したことのないものである。彼は特徴のある腕から指のパフォーマンスも取り入れ、まさしく儀式と呼ばれるにふさわしいふるまいをしながら唄い続ける。そしてメンバー全員が揃う。みな頭巾をかぶった者達である。

そこからはあなたはこの現実の世界にではなく、どこか別の次元にただ立ちすくんでいるだろう。どこか全く別の世界に放り込まれ、ただただ立ち尽くしているだけであろう。

スモークの向こうにたたずむ人々が高々と腕を上げる。そして一気に一斉にコードが鳴らされる。シルエットとしてしか見えないその腕はいくどとなく高く天に向かってサインを送るように高々と挙げられる。エンドレスかと思えるくらいにそれは繰り返される。それをあなたはただひたすら凝視するのみであろう。頭巾をかぶった者達の、何のためであるのか、なぜなのか…そんなことは考えても知ろうとしても無理なことなのであろう。ただ、その耳の中で、ついには脳のなかでまで鳴り響く轟音と繰り返される微妙なコードの変化に身を任せるのみ。ただただ、スモークの向こうに見えるシルエットを見つめるのみ。

それでも思うかもしれない、一体これが何であるのか!?

その答えはないのであろう。それは見た人がそれぞれに何か思うことなのだろう。
セレモニーなのだから。

ただひたすらそういう状況の中、「サウンド」に耳を完全にジャックされ、ついには頭の中までドローンな状況に陥りつつ、一体これがどうなっていくのだ…と思いつつシルエットを眺める。その「サウンド」は微妙に微妙に変化してゆくのだ。知らないうちに、わからないうちに。そのうちに耳の後ろで鳴り響いてるのかと思うような金属音のようなものも加わってゆき、自分自身も埋もれてゆくようなそんな感覚に陥る。それでも頭巾をまとった者達のサインは続けられる。最初に唄っていた人物は途中からずっと床に座っていたのだが、彼がむっくりと起き上がり、叫びだす。そうその頃にはもう轟音が鳴り止まない状態だから彼が何を叫んでも聞こえはしないのだ…。そしてもう1人頭巾の者が加わり、ドラを打ち鳴らす。混沌とした世界が延々と続く。永遠に続くのかと思うほどに。

終わった時がどうだったのか、というのは今思い出せない。

「終わったのか…」

と思った。ということしか思い出せないのだ。一体何が起こっていたのだろう…なんて思ったりして。自分が今みたものは幻だったのかも…なんて思ったり。そう、あまりも不可思議な、今までに見たことの無いライブだったことだけは確かだ。

正直なことを書くと、途中であきてた(苦笑)ところも少しあったのだけど、それでも微妙に変化してゆくのでやっぱりひきもどされる。1時間以上、1時間半近く演奏されたのだと思うのだけど(はっきりした時間は見ていない。ライブ後に話をしていてそれくらいはやってるなという話になった)、ようするに1曲である。延々と演奏が続くのである。そしてシルエットしかほとんど見えないのである。でも楽しんでた。その尋常ならざる世界を堪能させてもらっていた。あ…ありえない…などと思いつつ、よくこんなことを思いつくななどとも思いつつ、それでも非常に面白かったし、そのサウンドはやはりめったと聞けるようなもの、体験出来るものではなく、わくわくするようなものでさえあったのだ。ただえんえんと繰り返されるだけなのに…!

そういったライブであった。おそらく、普通に普通のよくある音楽を楽しんでいる人にはこれを読んでも全く理解出来ないだろうと思う。ある程度こういった音楽の知識のある人ならそうなのか〜と思うかもしれない。はたまた、あんなもん!と見て思った人もいるかもしれない。非常にこの人達の場合、見た人の主観によって随分と感想も違うのではないかと思う。だから、これもあくまでも自分的感想であって、誰しもの感想にはあてはまらないと思う。でもやっぱり書いてみたかった。